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如月のきものトピックス

 
 

寒さをしのぐ…きものの時の保温と防寒

暦の上での春が訪れる2月。 梅の花咲く季節の到来です。 着物で梅見のお出かけの予定を立てる着物好きの方も多いことでしょう。 暖冬といわれたこの冬。 でも、まだまた、寒さの油断は禁物です。 今月のきものトピックスでは、小物を使った、着物の時の保温と防寒対策についてです。

 
 

◆ 着物姿、あなたが感じる「寒いところ」は?

冬場に着物を着ている時、あなたはどこに、寒さ(冷たさ)を感じますか。 
一般に着物(正絹の場合)は、絹繊維の特色で、薄くても保温性にすぐれるといわています。 けれども、寒暖の感じ方は個人差がありるもの。 補正をして着物を着る習慣の方は「洋服よりもすっきりとした着姿で、着物の方が温かい」という方もいれば、「帯を巻いたお腹周りは寒さを感じない」という方もいます。 なので、着物の時の防寒策も千差万別といえます。そこで、まずは着物の形の特徴から、洋服の時より外気や冷気を感じ易い箇所をみてみましょう。

まずは挙げられるのが首元の部分。 こぶし1つ分の空間があくように、衿合わせをすると、着物姿が素敵に決まる大切な箇所ですが、「抜いた衣紋」の首回りは寒さを感じ易い箇所のひとつです。

また、振り、袖口といった袖の部分や、その周辺の身八つ口も、洋服と違い開口した部分なので、寒さを感じ易い箇所といえるでしょう。

そして、足と足首。 くるぶしまで下半身をくるんでいる着物は、いわばロングスカートのようなもの。けれども足や足首は、女性が冷えを感じ易い代表の箇所です。 また、着物姿で外出となると、足をすっぽりくるむ靴とは異なり、草履や下駄では、足袋が露出している分、なお更、寒さを感じるものです。

それでは、この3つの箇所を、外出での着物姿の時と、室内で着物を着ている時に分けて、寒さを防ぎ、温かさを保つ方法をみてみましょう。


 首回りを温かく…マフラー、ショールは基本アイテム

着物でお出かけの時、羽織姿でも、コート姿でも、マフラー、ショールは防寒の基本アイテムです。 和装のショールをもっていなくても、着物と上着の色あわせで上手にコーディネートすれば、パシュミナやカシミヤのストールも素敵です。

室内で着物を着ている時。 お家での普段着として、ウールや木綿、紬などのカジュアルな着物に、タートルネックのセーターを着物の下に着て、防寒・保温をしつつ和洋折衷のお洒落を楽しむ人もいます。 昔々の男子学生さんや書生さんスタイルのような、遊び心あふれる着こなしといえるでしょう。


 袖口からの寒さを防ぐ…ロング手袋、アームウォーマー

洋服姿の時、着膨れしないように、セーターやブラウスの下に長袖や七分袖インナー(「ババシャツ」や「オバシャツ」といった別称でお馴染みの肌着)を愛用している人も多いことでしょう。 でも、それらを着物の時に着用してみると…後ろの衿ぐり、ちょうど抜いた衣紋のあたりから、チラリと見えてしまったり、長袖のインナーなら、腕を伸ばしたり、上にする動作の度に、袖口から、チラチラみえてしまったり。 寒いからとはいえ、袖口から白やベージュの肌着がのぞくことは、ちょっと恥ずかしく感じるものです。

とはいえ、振り、袖口といった袖の部分は外気や冷たい空気が入りこみ易いもの。 半袖のインナーを着た場合、腕回りはどう防寒したらよいのでしょう。

まず、外出の時。 ロング手袋、ロンググローブといわれる腕をすっぽり包む長さの手袋がお勧めです。 素材はニットから、ポリエステルなどのベルベットなど、色々。 きもの・和装小物のネットショップや、ユニクロなどの洋服の量販店でも購入できます。アームウォーマー


それでは、室内で着物姿の時、手先を使う場面では?
アームウォーマーがお洒落を演出できる、暖かアイテムとしてお勧めです。 アームウォーマーとは、腕にはめて使う防寒小物。 そもそも、チラ見えしてしまう、白やベージュのインナーをどうして恥ずかしく感じてしまうのか。 それは下着(インナー)としての用途のものが、意に反して見えてしまうから。 

それなら、アームウォーマーを着物や羽織、帯とのコーディネートアイテムとして、見せるお洒落として取り入れて、みてはどうでしょうか。 左の写真は、着付けのポイント、和装に関するアイディアで楽しい着物生活を提案するサイト「小春日和」さんのアームウォーマー。 手芸好きの、器用な着物好きの方なら、自分のお洒落のテイストに合わせた、アームウォーマーを編んでお洒落を楽しむことも出来ますね。


  足元からの寒さを防ぐ

足元の保温、防寒については、まず「脚」と「足」にわけてみましょう。 

腿から下の「脚」の部分を保温、防寒としてスパッツを愛用する方がいます。 愛用者によれば、とっても温かく、重宝とのこと。 
また、あまりお店では見ることはありませんが、和装専用に作られた、足首までの長さの和装ストッキング、和装タイツとよばれるものもあります。 素材はナイロンや絹。 当然、絹の方が価格は高くなります。 通常のストッキングも、脚と足の保温、防寒に利用できます。 その時はデニールの小さい、サポートタイプでないものを選びましょう。 よく伸びるストッキングなら、足の指を親指と残り4本の指に分けて、その上から足袋を履くことができます。 肌色のストキングなら、着物の裾裁きの時、見えても不自然ではありません。但し、裾よけとの相性で、静電気が起き易いという欠点があります。 ストッキングを利用するときは、静電気防止剤を予めスプレーをしておくとよいでしょう。

足の防寒には。 まず、足袋の素材を考えてみましょう。 着物の着用シーンや、格にもよりますが、カジュアルな着物なら、別珍(べっちん)の足袋を。 色も豊富で足元のお洒落が楽しくなります。 

白足袋を履く、TPOの場合には。  通常のキャラコの白足袋に、ストレッチの白足袋(足袋カバー)を重ね履きをする方がいます。 また、足袋ソックスや5つの指先に分かれたソックスを履いた上に、ワンサイズ大きい白足袋や、ストレッチの白足袋を重ね履きする方もいます。 色々な重ね履きのアイディアには脱帽です。

寒い日の外出の場合には。 履物での防寒対策には、爪皮(つまかわ)(爪掛け・つまかけ)をつける方法もあります。 通常、爪皮というと、雨の日の履物にあわせるイメージがありますが、防寒用のものもあります。 最近では、若い方向けにファーの付いたものや、色とりどりの品物も販売されています。 洋服でよく言われるように、和装でも、防寒目的でも「お洒落は足元から」なのでしょう。

 
 


着物の形の観点から、保温・防寒のいくつかを紹介してみました。 着物の着こなし等のアイディアは、着た回数、出かける場所などのTPOや、季節や天候などの、その人の経験値によって、生まれるものです。 今回提案したほかにもっとよい方法が、着物好き、着物愛好家の数だけ、あるのかもしれません。 着付けの先生や、着物の先輩、着物好きのお友達が身近にいたら、訊いてみるのも、よいでしょう。 春の訪れを待ちながら、着物談義としても、きっと楽しいことでしょう。

 

 
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